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アーリースタートアップにCTO採用は必要か

アーリースタートアップにCTO採用は必要か

Reminus CEOの太田です。

アーリースタートアップで「CTOを探したい」という経営者からの相談はよく聞きます。投資家からCTOについて聞かれ、焦った経験のある方も多いのではないでしょうか。

一緒に会社をやりたいと思えるエンジニアがいれば、その方がCTOになるのは自然です。

一方で、そうした知り合いがいない場合、雇用でスタートアップCTOを任せられる人材は、需要に対してごく限られています。

では、特にプレシード〜シリーズAあたりのフェーズで、CTOの採用は本当に必須なのでしょうか。

結論から述べると、私は「多くの場合は必須ではない」と考えています。

スタートアップにおけるCTOの役割

スタートアップにおいてCTOが果たす役割とはなんでしょうか。CEOと同じく、CTOも様々なタイプがあり、その人の強みと事業フェーズで変わります。私は大きく3つに分けられると考えています。

  • 戦略

    • 技術戦略の策定と実行、リソース配分

    • 製品戦略の統括(CPO的な役割)

    • 情報セキュリティとITガバナンス(CISO的な役割)

  • マネジメント

    • 開発とサービス運用の統括

    • 開発組織づくり、採用、評価

  • プレイヤー

    • リードエンジニアとして機能開発をリードする

    • 難しい技術的課題を率先して解決する

もちろん、これだけの広い範囲を一人の担えるCTOに出会えることは稀有です。このなかから「どの役割をどこまで求めるか」は、CTOの強みに加え、事業の状況によってまったく変わってきます。

スタートアップCTOが担いうる役割は広く、事業フェーズに応じて注力範囲は変わる

では、事業の状況に応じてどのように変わるのでしょうか。

各調達ラウンドの事業フェーズ

一般的なアーリースタートアップの資金調達(エクイティファイナンス前提)では、ラウンドごとに次のような事業フェーズが想定されます。

  • 自己資本〜プレシード:事業構想やプロトタイプ

  • シード前後:MVPの開発

  • シリーズA前後:PMF探索、有料顧客がついている状態

  • シリーズB以降:1→10へのグロース、その先

MVP開発やPMFに向けた試行錯誤を繰り返すシード〜シリーズAの段階では、起業家が資本家であったり大型調達する場合を除けば、エンジニアの人数は少なく中間管理職も置かない事業計画になっているケースが多いです。

アーリースタートアップにおいてCTO採用が必須ではない理由

ゆえにアーリーフェーズにおいては、たとえCTOを採用したとしても、実際には「経営者として戦略を立案・実行する」という役割の比重は小さく、コードを書く・開発を直接マネジメントするといった比重が大きくなるケースが多いです。

アーリーフェーズであるほど、CTOの業務比重はプレイングやマネジメントが大きくなる

もちろん、全領域をカバーできるCTOを採用できれば理想です。市場戦略や資本政策、全社組織やファイナンスまで相談できる経営者であればなおさら理想的でしょう。

しかし、CTOの採用に固執して事業の前進が滞るくらいであれば、アーリーフェーズの特性を踏まえ、リードエンジニアなど開発現場に特化した人材を採用してしまうことも十分合理的だと私は考えます。

重要なのは、自社にとって本当に重要な業務領域を見極め、期待する役割を分解してポジションを設計し、採用を進めることです。

CTOを採用しない場合の組織の選択肢

CTOを採用しない場合、以下のような方を採用してエンジニアのコア人材に据える選択肢があります。

  • 開発現場リーダーをリードエンジニアなどのポジションで採用する

  • 技術のバックボーンを持ちつつ開発組織を回せる方をエンジニアリングマネージャなどのポジションで採用する

戦略層を誰が補うか

こうした体制を取った場合に、CTOに戦略層を見てもらうことはできなくなりますが、それも工夫すれば十分にカバーできます。

まず、製品戦略は重要性が高いため、市場戦略とセットでCEOのリソースを割いて統括してもよいでしょう。

情報セキュリティは、事業や市場の特性で制約が厳しいといったケースを除けば、ひとまず情シスの方を採用してカバーすることができます。

肝心の技術戦略も、技術そのものがコアとなる事業を除いては、アーリーフェーズでクリティカルな技術課題はそう多くありません。必要に応じて外部の方にアドバイザリで支援してもらう手もあります。

まとめ

CTOの採用は理想的ですが、どうしても水物であり、運の要素も大きいのが現実です。

一方で、CTO採用だけが唯一の答えではありません。

重要なことは、結果的にCTOを採用するにせよしないにせよ、自社の事業状況をしっかりと踏まえて必要な役割を整理し、ポジションを設計することです。

こうして採用を現実的に進めることで、組織を着実に前進させることができます。

参考:Reminusを活用する

Reminusでは、こうした課題にお悩みの企業様に向けて、CTO代行の内製支援サービスを提供しております。

例えば、「CTO採用がうまく進まない」という状況でリードエンジニアが採用できそうな状況であれば、その方を採用して現場で力を発揮してもらい、技術戦略やマネジメントをReminusが担うことで、バランスよく回る組織を作ることができます。

戦略層〜マネジメント層をReminusが広く担えることで、採用ポジションが柔軟化

このように、Reminusがカバー範囲が広く不足部分をピンポイントで補うことで、組織図ありきではなく、そのときどきのご縁を活かした柔軟な採用を進めやすくなります。

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